その他・雑記

R.4 アメリカズGP感想

マルケス戻る!

初開催から7連勝。前回開催時はリタイア(マシントラブルともいわれている)だったもののトップ独走していた、キングオブCOTA(CIRCUIT OF THE AMERICAS) こと、マルク・マルケスがケガから復帰!

実際のところ7連勝という結果だけでなく、このサーキットでは圧倒的な速さも見せ続けていて、他のライダーに勝つチャンスがあるとは到底思えないレベルでした。ですから、ここでマルケスがこれまで通り勝てるかというのは、マルケスの復調と新世代の台頭具合を見るのにはちょうどいいと思われます。予想としては、ケガが治っているということだし、多少のハンデはあろうともやはり力を見せるものと思っていました。

フリープラクティスから予選にかけては、そういう意味ではとても意外でした。マルケスは上位に来ることもあるものの、あまり好調という感じでもなく、トップは日替わりで変化していました。金曜日は前回のCOTAで勝っているリンスが好調。得意なんだな~と感じさせました。土曜日はというと、マルティン、バスティアニーニ、バグナイア、ザルコ、ミラーとドゥカティ勢が上位を占め、ドゥカティのコースとの相性の良さを感じさせました。

長い直線はあるものの、これまでそこまでの優位性はなかった気がしますので、2020年シーズンあたりから、少しその辺の「得意とするコース」に変化が出てきていますね。

予想はなかなか難しかったのですが、ここらへんでバグナイアに来てもらいたいということで、優勝バグナイア、2位はFPから好調感のあるバスティアニーニ、3位は速いけど直線が遅いのでバトルが辛いクアルタラロかな~というところです。でもリンスも良さそうだし、マルティンやザルコも来そうだし、アプリリアも予選はダメだったけどFPでは上位に入っていたし・・・という感じで全然読めなかったです。

MotoGP

まずスタートの波乱。マルケスがまさかのスタートミス(トラブル?)で最後尾へ。レースはミラーがトップに立ってリードという展開。ミラーはまずまずの出来かなと思いきや、予選の最後に速さを見せて僅差の2番グリッドでしたから、いいセッティングが見つかったのかもしれません。

結局、上にあげた人たちの中で、「決勝でセッティングがぴったりはまった人」が勝つとしか予想のしようがないんですよね💦

レース展開としてはやはりドゥカティ勢が引っ張る形になりました。予想と違ったのは、バグナイアがあまりよくなくてずるずる後退していったこと。そして、クアルタラロも思ったより苦しんでいて、上がってこれない感じでした。

一方でスズキ勢はやはりレースになるとなぜか強い。特にこのコースが得意なリンスはドゥカティ勢をかき分けて徐々に順位を上げてきました。

中上選手はスタートで順位を上げ、一周目なかなかいいところにいましたが、ずるずると下がっていきます。やはり仕上がりがあまりよくないようです。調子が良かったころはスタートで下がってしまうことが多かった気がしますが、今は逆ですね💦 厳しい戦いが続きます。

レース中盤になると好調だったはずのマルティンとザルコ、同じプラマックドゥカティの二人がずるずると下がっていきます。マルティンはそういう風に下がっていくイメージがあまりないのですが、同じチームの二人でそうなっているということは、セッティングや車体的な何か要因があるのかなと思いました。

終盤になるとリンスの追い上げとともに、バスティアニーニがミラーを抜いてトップになります。そして最終ラップでリンスがミラーを抜き、優勝バスティアニーニ、2位リンス、3位ミラーという結果でした。

バスティアニーニは今回結構やるだろうとは思っていましたが、これで2勝目、ポイントリーダーということで、本命感が出てきたかもしれません。ドゥカティは近年、サテライトチームの選手が元気で、ワークス入りするとそれほどでもなくなるという謎展開が繰り返されているような気がします。

ペトルッチ、ミラー、バグナイア・・・、ミラーはすっかりエースの座を奪われてるし、そのエースたるバグナイアは今年本命視されていたのに、去年の後半の勢いはどこへやらですね。一方でマルティンやバスティアニーニが完全に台頭しているし、マリーニやベゼッキも所々で目立ち始めています。ザルコはちょっと落ち目な感じになっているのが残念ですが・・・

ということで、このままだとミラーのシートはバスティアニーニが奪う感じになるんじゃないですかね。来季の契約の話がそろそろの時期でもあります。

そしてマルケスですが、スタートで最後尾に落ちるものの、追い上げを見せてトップから6秒差の6位という結果。これをどう見るかというところですが、まず、スタート成功していたら優勝していた可能性があるレベルですね。そして、こういう追い上げの時というのは、マルケスの場合往々にしてやりすぎてしまい、他のライダーをはじき出したり、猛プッシュしすぎてコケたりというパターンだった気がするのですが、そういうこともなくしっかり走り切ったというのがちょっとこれまでと違う。

結果こそパッとしないものの、かなり復調したとみることもできます。ただ、これまでのCOTAでのマルケスだったら、最後尾からでも普通に優勝できたと思います。なので、若手、次世代の台頭もまた、本物なのかなという気がしています。

前回優勝で、今回もプラクティスではいいタイムを出していたアプリリアですが、決勝では残念ながら上がってこれずじまいでした。トップスピードもドゥカティを凌ぐレベルまでいっていながら、何がうまくかみ合わなかったんでしょうね。そして最悪だったのはKTM勢。誰も一度も上位に顔を出すことなく、このコースとの相性は最悪という感じ。ライダーとしては忘れるしかないというところでしょうか。

今シーズンはカオスな展開が予想されましたが、バスティアニーニがこの時点で2勝目を挙げてチャンピオンシップをリードということで、さすがにこれはだれも予想できなかったでしょうね💦

これがスタートラインとなって、ヨーロッパラウンドがこの後始まっていきます。ディフェンディングチャンピオンのクアルタラロはよく踏ん張っていますが、ずいぶんと苦しいシーズンになりそうな予感です。そしてマルケスがどのくらい本領を発揮していくのか、バグナイアはこのまま埋もれるのか、スズキ勢、アプリリア勢、KTM勢もポテンシャルは高いとなると、まさに群雄割拠というか、まだまだ先が読めなくて楽しみです!!

Moto2クラス

路面に足をすくわれてポイントリーダーのビエッティや、同じくトップに立ったカネットが転倒という波乱の展開でした。そんな中でスタートから安定して追い上げ、見事に小椋選手が2位表彰台!素晴らしい。ポイントも一気に縮まって、タイトル争いにからめるかも?という期待も出てきました。

Moto3時代の2位を何度も取っていた時をちょっと思い出してしまいますので、早めに1勝挙げてほしいところ。こちらも楽しみです。

Moto3クラス

鳥羽選手は前半はよかったのに下がってしまって残念。佐々木選手は好調でトップグループで争って4位獲得。鈴木選手はいまいちパッとしなかったかな?あまりじっくり見れていなかったのですが、相変わらず激しいレースでした。日本勢の中では佐々木選手が一番好調か?開幕2戦のノーポイントが痛いですが、この後積み上げていってほしいです。

Moto3クラスのシリーズランキングははデニス・フォッジャ選手がまずは抜け出しましたね。Moto3はレース途中の順位の入れ替わりが激しすぎて訳が分からなくなってしまうのですが、「この人が速い、強い」みたいな選手が明確になると、レース展開も見やすくなって楽しめます。

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