その他・雑記

R.15 アラゴンGP感想

Moto3

佐々木選手、鈴木選手が好調でフロントローからのスタートでした。

序盤から佐々木選手を含む3人が徐々に4位以下を引き離す、Moto3では少し珍しい展開でした。コースの特性もあるのでしょうかね。後半に長い直線があるのでトップスピードが出るから高速コースのような印象も受けますが、基本的にはタイトなテクニカルコースなのかもしれません。

トップ3台は、これまたMoto3では珍しく、順位を入れ替えず膠着したまま進行し、鈴木選手を含む4位以下のグループはバトルしながら徐々に大集団になっていきました。

結局トップグループはそのままランキングトップのゲバラがトップでゴール。佐々木選手は惜しくも2位でした。Moto3のタイトル争いは、2位のガルシアが今回13位と苦戦し、大きく後退しました。

Moto2

小椋選手は調子が良いのか悪いのか微妙な8位スタート。

相変わらずスタート直後の位置取りが良く、序盤は6位で進行します。

ランキング首位のアウグスト・フェルナンデスがトップで差を開き、このままだと点差を開けられてしまうところでしたが、中盤にアコスタ、カネットが追いついて結局アコスタが優勝、フェルナンデスは3位。

一方小椋は粘りの走りで最後に4位に上がり、ポイント差を最小限に抑えました。

優勝争いはできなかったものの、相変わらず後半まで粘り強い走りがとても頼もしかったですね。次の日本GPではぜひぶちかましてほしいものです。

MotoGP

4連勝のバグナイアを誰が止めるのか!?と、マルク・マルケス復帰!!というのがトピックでした。

そのバグナイアがポールポジション、ランキングトップのクアルタラロは調子はいいものの直線の遅さによりやや苦戦し、復帰のマルケスは復帰戦とは思えない走りを披露するも、予選は13番手から。そして中上は予選12番手からではあるものの、得意のアラゴンで日曜朝のウォームアップでトップを取り、レースに向けて期待していました。

スタートから順調にバグナイアがトップを走行、一方のマルケスは、なんとスタート直後にランキングトップのクアルタラロと接触し、クアルタラロが大転倒、さらにマルケスと中上が接触し、中上も大転倒、マルケスもマシンが壊れて結局リタイア…

注目していたうちの3人が一瞬でいなくなってしまって呆然としましたが、それだけでなく、中上の転倒は後続にひかれていたら死亡事故になっていたレベルで、後続車は本当によく避けてくれたと思います。

原因は、マルケスが後ろタイヤを滑らせてハイサイド気味になって失速したところに真後ろだったクアルタラロが追突し、その際に挟まったパーツのせいで挙動がおかしくなったマルケスが中上と接触したということのようです。これはもうレーシングアクシデントだとは思いますが、「リハビリみたいな気分で復帰してきて、タイトル争いをかき回して…」という風に、正直なところ見えてしまいますね~。マルケスを嫌いな人も多いから、いろいろ言われるだろうし、このケースでマルケスが二人に謝ったという情報も出ているので、さすがのマルケスもちょっとマズったと思ったのでしょうか。私も期待していた二人がいきなりリタイヤになったので、マルケスを嫌いなわけではないのですが、「なにやってんだよ~」という感情がわいたことは否定できません💦 言っても仕方ない事ですが。

2年前、中上がポールからスタートして1周目にリタイヤした時と同じように、衝撃のあまりしばらくレース展開が頭に入ってきませんでしたが、レースは続いていましたw 正直、赤旗出ないかなと期待したんですが。

5連勝を目指すバグナイアがトップを快走、それに食い下がるは来季のチームメイトで、最近バチバチに戦っているバスティアニーニ。私はややマシンで劣勢なクアルタラロを今年は応援している感じなので、クアルタラロリタイヤでバグナイアが優勝というのはあまりにも点差が縮まり過ぎてしまう感じで、今回はバスティアニーニを応援しながら見ていました。

バスティアニーニは中盤に一旦トップに立つものの、自らのミスで2位に後退し、さらに少し差が開いてしまいました。開いた差は0.7秒、この差がなかなか詰まらず、少しずつ少しずつ追いついていく緊迫した展開でした。

各クラスとも結構転倒があって、路面のグリップが低いコースなのかなという印象、そのうえ、深くバンクした状態から減速するポイントがいくつもあって、そこが追い抜きポイントだったりするので、見ていてもとても緊張感がありました。

残り3周くらいで、やっと真後ろに着いたバスティアニーニ、抜けるのか抜けないのか、狙っているのかギリギリなのか…息詰まるラストラップになりましたが、コース中盤でバスティアニーニが狙いすましてオーバーテイク!そのまま順位を守り切って、今季4勝目を達成しました。

ヤマハのクアルタラロとタイトルを争う来季のチームメイトとのバトル、万が一転ばせたりすることがあれば、チームからもファンからも猛バッシングは必至の状況でしたが、最後まで勝負をしたバスティアニーニ、さすがです。このリスクを取って勝ちに行けない人は、チャンピオンにはなれないんだろうなと思います。

一方破れはしましたが、バグナイアもこういう状況で良く転倒すると言われたりしていたのが、ミスらしいミスもなく戦い抜き、ポイント差を大きく詰めました。結果を出して自信をつけて、動じなくなった感じですね。ただ、この敗北は来季のチーム内での力関係に影響を及ぼしますね。それがまた、一つの壁になるかもしれないと思いました。

ポイント差が30点から一気に10点差に縮まって、あと5戦! タイトル争いから目が離せない面白い展開になってきました!!

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