ラジコン レビュー

【WLtoys】中華4WDバギー2か月レビュー【104002】

Amazonで売っている激安中華バギー、WLtoys104002。購入して2か月、8回ほどコース走行をしてのレビューです。

走らせてどうだったか?

まず走りについては過去のブログや動画にまとめていますが、端的に言いますと

「期待以上に良く走る」「土コースならそのままで十分楽しめる」です。

カーペットコースを走るには最初に少しだけしか走っていませんが、足回りのセッティングが必要と思われることと、破損のリスクが高いように思いました。


どこが壊れたか?

・タイロッド

ステアリングタイロッドが外れやすいです。当たり方次第ですが、弱いヒットでもぽろっと取れる時があります。両側とも外れて脱落してしまうこともありました。数回コース上で脱落しましたが、幸いすぐに見つけられたので、それによって走行終了になったことは今のところありません。

外れてくれることで力が逃げ、曲がったり折れたりを回避できているとも言えます。レースに使うなら強い材質で脱落も破損も防ぎたいところですが、それにはコストがかかるわけで、安い価格で走らせて遊ぶのが目的のモデルであると考えれば、むしろ取れるのが正しいのかもしれません。

・オイルダンパー

しばらく走った後に開けましたが、オイルが半分くらいしか入っておらず、しかも汚い。
ダンパーはコストがかかる部分でもありますし、アルミタイプが付いているだけでも良いと思うべきかなという感じです。Oリングなどを交換して改善できるのかなどは試していません。

・リアドライブシャフト(ドッグボーン)

気づいたら曲がっていました。
サスのアッパーアームもステアリングタイロッドと共通部品のようです。ステアリングほど外れやすくはないですが、たぶん柔らかいのだと思います。転倒してゴロゴロ転がったりということが何度となくありましたが、その時にアッパーアームがたわんでドッグボーンが押されたのだと思います。

一般的にどうなのかはわかりませんが、ドライブシャフトに関しては材質がコストカットされているのではと想像しています。多少曲がってもとりあえず走ることはできますし、Amazonで4本1000円ほどで購入できます。

ちなみにシャフトを受ける方のジョイントカップも結構削れています。

・リアデフケース

センタードライブシャフトからの駆動を受けるギアとデフケースを繋ぐ4本の小さいビスが折れ、駆動がリアタイヤに伝わらなくなってしまいました。折れたビスはデフケース内でねじ山を破壊し他ので、修理不能状態でした。

リカバリー方法として、アルミ製のデフケース2700円と、ノーマルデフ2個で3000円という選択肢がありました。デフ内部も破損している可能性があると思ったので、ノーマルデフ2個を購入しました。

・サスピン   

サスペンションロアアームを支えるサスピンですが、グニャグニャに偏芯しています。度重なるクラッシュの影響ではありますが、こちらも材質的に弱いのではないかと感じています。

・6角ハブ

ホイールを取り付ける六角ハブについては、精度の問題か、ホイールナットを強く締めるとタイヤの動きが渋くなるという症状がでました。最初は気づかず、ブレーキがかかっているのかと思いました。そしてそのまま走っていると緩んできてタイヤが取れてしまいました。対策として、汎用のアルミクランプ式六角ハブを付けています。

良かった点

・タイヤ
オフロードで意外とグリップが良かった。

・モーター&バッテリー
怒涛の加速、気持ち良い。
バッテリーホルダーをカットすることでショートリポも搭載できた。

・ハンドリング
オフロードでは若干オーバーステア気味でよく曲がり、リアが巻き込んでもアクセルを開けると前に進んでいく。意外とスピンしないし、開け開けで走れる。

・足回りの強度
ゴロゴロ転がってかなりハードにヒットしたりもしたが、まだ破損していない。意外と頑丈。

まとめ

初めにも書いた通り、私は大変満足しています。

「ハイパワーで豪快な走りを手軽に楽しめる安価な4WDバギー」という条件で考えた時、新品で手に入るモデルとしてはタミヤ製がいくつか候補に挙がりました。

しかし、キット自体はそれほどしないものの、付けたほうが良いパーツが多かったり、さらにそれらがすでに廃番になっていたりしますし、ブラシレスモーターやESCを買うことを含めて考えると、2万3千円には到底おさまらない感じでしたし、それでもパワフルなブラシレスモーターで豪快に走らせようと思うと、駆動系や足回りの強度に疑問符が付く感じでした。

結局のところ性能と耐久性が十分なモデルを探したらハイエンドバギーに行きついてしまうのだと思います。

このモデルは耐久性と精度を落とすことで、ハイエンドもどきの走りを安く楽しめるモデルかなと思います。主に材料面のコストダウンにより、耐久性や強度、剛性が落ち、重量が増え、またダンパーや各可動部の精度も低くなっています。

ですから、レースで求めるような高い走行性能や長くノントラブルで楽しむことは期待できませんが、とりあえず豪快に走りを楽しんで、小さい破損には安い補修パーツがあり、大きく破損することがあれば、それで寿命と思うというくらいのつもりであれば、十分良い買い物かなと思います。

ちなみに中国から直送でプロポには技適マークが見当たらなかったので、別途受信機を用意し、手持ちのプロポで使っております。ご注意ください。

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