2024年5月12日、つくばラジコンパークのラウンドレースに出場しました。
今回はダブルエントリーしましたが、この記事ではOFF48 2WDストック17.5TへG-FORCE GENOVAで出場したレポートです。レースは2回目の参加、ジェノバでのレースは初となります。
参加の目的、目標
つくパーのラウンドレースはダブルエントリーまでは参加料が変わらないので、せっかくだから2クラスに出たいと思っていました。
今回はGFCCを前にして、ジェノバでレースする経験を積むのが目的です。
参加できるクラスは2WDストック17.5Tとなりますがレベルが高すぎるので、48歳以上限定の「OFF48 2WDストック17.5T」に参加します。とはいえこちらも他の参加者はみなミッドシップのハイエンドバギーで参加しているのでレベルは高く、顰蹙を買わないように他の人に迷惑だけはかけないようにしなければという、ちょっと違うプレッシャーを感じていました。
ということで目標は、「できるだけ転倒せず、邪魔をせずに走り切ること」です。
朝の練習走行
前日の練習でRO1.0のスプリングを使って調子が良かったので、朝にショップで購入して新品を取り付けて走行。
18秒97
18秒75
18秒80
転倒が思ったより多い。新品のスプリングが昨日使ったものより張りがある可能性。
予選1
参加台数は12台。6台ずつの2グループで予選が行われ、決勝は上位8台がAメイン、のこりの4台がBメインとなる。
RO1.0に付けていた中古のスプリングを取り付け。
重量規定の事を忘れていて、出走直前に慌てて50gのウェイトを追加。(サーボの後ろに40g、バッテリーの左に10g)
19秒343 (追い抜かれ)
19秒595 (ジャンプ着地でスピン車両に接触)
20秒078 (小ジャンプ着地でスピン)
21秒878 (接触されて転倒)
21秒022 (小ジャンプ着地でスピン)
19秒317 (小ジャンプ着地で転倒)
18秒705
19秒756 (バックストレート最初のジャンプ着地で転倒)
19秒779 (ジャンプ着地で小ミス)
24秒603 (S字の小ジャンプ着地で転倒)
18秒851 (追い抜かれ)
18秒461
ウエイトを積んだ分で切り返しなどが遅く感じた。
小ジャンプでのミスが多かった。クリアラップが取れれば18秒台中盤は出せる感じで、フィーリングはまずまず。
12台中12位
(トップのタイムは15秒8)
昼の練習走行
フロントのスプリングをRO1.0用→G-FORCEカーペット用に変更(車高は前後12㎜に調整)
18秒379
18秒932
18秒800
18秒584
18秒361
18秒375
18秒203
18秒099 ☆(ジェノバの自己ベスト更新)
18秒554
18秒563
18秒215
18秒284
(18秒台のみピックアップ)
ウエイトを積んだ状態のフィーリングに慣れると、むしろ安定していて走りやすいと感じるようになった。18秒前半を多く出すことができ、ジェノバとしてはかつてないほど良いペース。
予選2
19秒445
19秒548 (追い抜かれ)
18秒296
19秒665 (追い抜かれ)
18秒225
19秒376 (小ジャンプ着地で乱れ)
19秒677 (追い抜かれ)
18秒374
19秒081 (イン乗り上げ転倒)
18秒643
19秒084 (追い抜かれ)
19秒059 (追い抜かれ)
22秒257 (S字イン乗り上げ転倒)
インに寄り過ぎて乗り上げ転倒が2回、ジャンプ着地乱れ1回のみ。クリアラップが取れれば18秒台前半に入るということで、自分的にはかなり上出来。(追い抜かれている周は大回りして譲っている)
12台中12位
決勝Bメイン4位スタート
決勝
19秒904
18秒654
22秒217 (小ジャンプ着地で転倒)
18秒584
18秒190
18秒702
18秒284
18秒494 (2位走行!)
18秒950 (追い抜かれ3位→2位)
18秒442 (まだ2位を維持!)
20秒451 (バックストレートエンドでイン乗り上げ転倒)
21秒854 (小ジャンプ着地からイン乗り上げ転倒)
23秒745 (ストレートで接触され転倒)
Bメイン4台中4位
夜の練習走行
ウエイトの有り無しをテスト。
決勝そのままの状態
18秒412
18秒464
ウエイト50g取り外し
18秒986
18秒521
18秒208
このセッションの中ではウェイトを外したほうがタイムが出たが、ジャンプの姿勢や着地はウエイトがあったほうが乱れにくいように感じた。
まとめ
レース結果 総合12台中12位
ベストタイム更新18秒099
昼の走行からウエイトを積んだ状態のフィーリングが掴めて来ると、自己ベストに近いタイムを多く出せるようになり、ミスも減って走りが安定しました。まさかという感じなんですが、ノーマルタイヤでアンダーステアがきついRO1.0よりも走りやすいと感じている自分がいました。そして実際にタイムもジェノバのほうが速くなっていました。
B決勝では、前の車両のミスによるものとはいえ2位を3周も維持できました。最下位独走、周回遅れを覚悟していたので上出来の内容でした。後半のミスはやはりプレッシャーを感じたからだと思いますが、攻めた結果でもあります。残り2周での小ジャンプ着地からイン乗り上げ転倒が無ければ、3位もあったと思います。18秒190とベストに近いラップも出せているし、トップとも同一周回でした。ミッドシップのハイエンドバギーを相手にして、個人的には大健闘できたと思っています。
また、ウエイトを積んだ状態が思いのほか安定するという経験はレースに出なければできませんでした。どうしても「軽さは正義!」という思想が強かったので、遅くなるようなことはレギュレーションでなければわざわざしなかったと思います。
ギア比も上限の枚数のピニオンギアで最高速を上げることばかり考えていましたが、少し落としたほうが良い可能性もあるなと思いました。
GFCCでは同じマシンを使うとは言え、達人クラスのドライバーが多数出てくるはずで、私のようなビギナーが上位に入ることなどもちろん想像もできません。ただ、遅くても転倒しにくいマシンづくりをすることで、持ちタイムより上の順位をうかがえるかもしれないと感じました。
「最下位を独走するだけだったら、別に練習してても一緒じゃないか」という思いが何度か頭をよぎりましたが、終わってみればレースに出ることで色々な経験と新しい視点を得ることができました。本田宗一郎曰く「(レースは)走る実験室」というのは伊達じゃないですね。
全く関係ないですが、いまMotoGPで辛酸をなめつくしているホンダとヤマハも、勝ち続けているチームとはまた違う深い苦悩からくる得難い経験を重ねているはずで、きっと何らかの形で結果に表れるに違いない…などと思ったりしました。