ジムカーナ

ジムカーナ#4 平日ジムカーナ練習会初参加3/30 113.9%

今回は「平日ジムカーナ練習会」に参加させていただきました。

1回目は練習会ですが「体験参加」、2、3回目はSRTTスクールという形だったので、練習会に一般参加するのは初めてということになります。
何が違うかというと、練習会は利益なしで運営されているため、参加者はお客さんではなくて一緒に運営する立場になるということです。具体的には、コースの設営撤収や計測、パイロン直しのマーシャルを分担しなくてはなりません。やるのは良いのですが、勝手がわからないので不安もありました。

しかし、ウミガメ練習会もそうでしたが、新しい参加者を大事にしようという配慮がとても感じられて、不安なく参加できるように事前の案内や当日の説明も丁寧にしていただき、心配するようなことはありませんでした。

朝到着したら、事前に告知されているコース図に沿ってタイヤバリアを移動させたりパイロンを配置したり路面を掃除したりという作業を行いました。そのままの流れでコースの歩行慣熟もしました。あまり複雑なレイアウトではなかったので、憶えるのは大丈夫そうな感じがしました。

受付、ミーティングの後は、初参加者にマーシャルの仕事の説明がありました。私の他に3人ほどが初参加だったようです。
その後、主催者のRAYさんがコースを回りながら、攻略ポイントの解説(参加自由)がありました。A級の人からコース攻略を聞けるのは貴重な機会です。

印象に残ったのは、

①「大きく入って小さく出る」のライン取りを徹底し、パイロンの近くを後輪が通るようにする。

②緩く大きく回る旋回では加速減速を繰り返すのではなく、安定させて旋回速度を上げる。

言葉は私なりの解釈になりますが、①についてはわかってはいたけれど、やはり徹底しなくてはならないのだと意識づけになりましたし、②については、どっちが良いかと考えていたところだったので、参考になりました。

今回は新タイヤ

2日前のSRTT平日ジムカーナ終了後、リアタイヤのエッジが膨らんでいる異常を発見しました。そのまま走るのも不安だったし、旋回中のグリップにも影響があると思われるので、急遽タイヤを交換しました。

新しいタイヤはIRCのRX03 SPEC-R

ジムカーナのタイヤを検索して見つけたのですが、バイアスタイヤながらモタードやジムカーナで評判が良いということでした。バイアスなので安いのもあって、練習用はこれで決まりだ!とバイクを買った直後からストックしておりました。

車両購入時についていたダンロップのα14は当初手触りがとんでもなく硬くて不安だったのですが、ここまで意外と感触が良く、めいっぱい使い切りるつもりだったのでちょっと惜しかったです。しかし外してみたらビードの裏側が破れており、交換もやむなしでした。前のオーナーの時に取り付けでミスったのか、製品不良なのか、走行の衝撃等で起きたのか…確認のしようが無いです。

フロントはまだ使えますが、せっかくなので前後とも替えて具合を見ることにしました。

1,2周目

この日は2日前とは違って気温も18℃くらいまで上がりました。どうせ皮むきもかねてウォーミングアップをするので、タイヤウォーマーも使用せず走り始めました。少しずつバンクさせながら感触をつかんでいきます。新品なのでちょっと慎重になっているところもありますが、2日前の良い感触がすぐに戻って…というわけにはいきませんでした。回転がちょっと安定しない感じです。

ラジアルからバイアスに換えているし、慣れも必要でしょう。さんざん走った前回の走行の最後の感触がすぐに掴めないからといって、まだタイヤがどうこう言うのは早い。まずはグリップうんぬんよりもコースを早く攻略できるかどうかのほうが重要です。

ということで今回も最初の2周を意識して走り出しました。

1周目 1分39秒989
コース間違いはありませんでしたが、やはりところどころ「次はどっちだ!?」という感じで一瞬迷うことがあったのと、Uターンのセクションを曲がり切れず、パイロンを踏みそうになって停止してしまいました。

2周目 1分31秒530
一応間違えず、自分なりには走れました。
ただ、初めて走る「の」の字のセクションが「どう走るか」のイメージが持てず、行き当たりばったりの走り方で、かなりタイムロスしている感覚がありました。

3,4周目も31秒台だったので、ある意味2周目で現状の力を出せたとも言えるかと思います。

走り込み

その後続けて走り込みましたがなかなかタイムが伸びず、29秒に入れるのがやっとでした。

原因としてはやはり「の」の字セクションの攻略が全くできていないということと、バンク角が深く使えておらず、全体的にタイムロスしている感じでした。バンクの感覚をつかむのが遅いという問題の他に、タイヤの特性に慣れないことも関係していると感じました。

特に回転のようなハンドルをフルに切る小旋回で、うまく安定させられないために車体が起きてしまい、旋回速度が落ちています。

そうこうするうちにその「の」の字セクションでエンジン回転が落ちすぎてエンストゴケ。左のハンドガードを壊してしまいました。ハンドガードはさておき、かなり苦手意識がついてしまいました。

午後の走行

お昼休みに全体でアドバイスというかテクニックの解説があったのですが、その中で「バイクを寝かしてから操作する」という話がありました。

まっすぐ停止するだけなら別ですが、コーナリングに繋げる場合、バイクを傾けた状態で減速したほうがコーナーへスムーズに入っていけるのはサーキット走行のころから意識していましたが、ジムカーナでは旋回が小さいため、直線的に減速しているところがいくつかありました。

午後はそのポイントについて寝かせながら減速していくことで、フロントフォークを縮めた状態で旋回に入りやすくなり、その結果フルロックに近い低速旋回での安定性と旋回速度を同時に上げることが出来たように思います。

「の」の字セクションは攻略までは意識できませんでしたが、小旋回が安定してきたので、とりあえず通ることに加えて、少しだけラインを意識することも出来ました。

そういった細かい改善をかき集めて少しづつタイムを詰め、1分25秒0までたどり着きました。何度か同様のタイムを出したものの、あと一歩1分24秒台に入ることはできませんでした。

結局トップタイムが1分14秒589、私のベストが1分25秒014で、113.977%という結果でした。

前半は120%も切れないんじゃないかという感覚だったので、とりあえず嬉しいです。

感想と課題

今回のコースは今までに走った中でもかなり小回りを要求されるコースだった気がします。そんな中で、フルロックフルバンク状態に安定良く入れないために苦労しました。旋回に入ったところで少し車体を起こしてしまうので、進入で縮めたフロントサスが少し戻ってしまうのが原因かなと思います。

理由としてはタイヤの変更による影響?かと思われる、フルロック付近での不安定さがあると思います。しかしそれでも右はまずまず出来ているので、左については操作で改善の余地があると思います。今回気づいたのは、左回転の時リアブレーキが踏みずらくなっていたことです。外足になったときに、つま先立ちしているような感覚で、ちょっと力が入り辛かったようです。次回、ブレーキペダルの位置を少し上げてみようと思います。

それと、「の」の字のセクションに苦労しました。渦巻のように旋回半径が小さくなっていくのですが、ターン進入での速度を残していくのが難しいため、失速して倒れそうになるのです。そのままだと切れ込んで足をつくか、落ちすぎてエンストゴケです。しかし途中で速度を足すと、大回りになったりバイクが起きたりしてしまいます。

攻略としては、「2個目のパイロンを回転する、その手前に1個邪魔なパイロンがあるのでうまく避ける」という走行イメージで、できるだけ2個目のパイロンの回り始めまで速度を残して進入すること。もし失速しそうだったら、半クラッチとアクセルを使い、速度を足すのではなく、保つイメージでつないでいくようにしてみようと思います。

平日ジムカーナ練習会初参加でしたが、コースを作る人によって特徴もあるようですし、いろいろな人の作ったいろいろな種類のコースを経験することはやはり重要だと思いました。ジムカーナの速さで重要なのはコース攻略の上手さだということです。引き出しをたくさん作っておく必要があります。2日前ちょっといい気分になった鼻っ柱をへし折られたような感覚もありましたが、その点も含めてとても良い練習でした。

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